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2007年7月15日 (日)

居酒屋 跳人(はねと)(神田)

Photo_38 青森県出身者オーナーリストのコーナーは、陸奥新報ライターの清水典子さんが取材して書きます。少しずつ増やしていきますので、お知り合いの青森県のオーナーの方がいらっしゃいましたら、ご紹介ください。

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Photo_40跳人・は・ね・と。靑森県民にとって、なんと心躍る響きだろう。ラッセラー・ラッセラー・ラッセラー。跳人とは北国靑森の夏の夜を焦がす火祭り「靑森ねぶた祭り」の巨大な人形ねぶたと共に、ラッセラーの掛け声に合わせて大地を跳ね る群衆のことだ。店に足を踏み入れると、靑森ねぶたの雰囲気に包まれ、ここは靑森?という錯覚に陥る。

オーナーの小野幸春さんは浪岡町(現青森市)の出身。昨年の八月、東京神田の駅前に青森県居酒屋「跳人」を開いた。青森県居酒屋と銘打つにはそれなりの自信がある。店内には有名な田酒をはじめ、豊盃、じょっぱりなど靑森を代表する銘酒がずらりと顔を揃える。きりりとした辛口から女性向けの甘口まで豊富なラインナップが目を引く。
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料理も勿論、青森県に強いこだわりを持っている。春は山菜、冬はマグロやタラなど靑森近海で獲れた新鮮な魚介類が刺身や鍋としてテーブルに上がる。

この季節のお奨めは北国ならではの「ほやの刺身」。口に含めば潮の香りが漂うひと品は日本酒の肴にぴったり。ビールには青森県産シャモロックの焼き鳥はどうだろう。鶏の持つ滋味と引き締まった肉の食感が昔食べた懐かしい味を思い出させてくれる。「気軽な値段で靑森の味を堪能してほしい」。そんな思いが小野さんを支えている。

小野さんの経歴は多彩だ。高校を卒業後上京し、東京のホテル学校でホテルマンとしての心得を学んだが、アルバイト先でワインと出合ったことが小野さんの人生を変えてしまう。ワインに魅せられた小野さんは1972年、帝国ホテルに就職。26年間ソムリエを勤めるという輝かしい経歴を持っている。その間、パリやカルフォルニアのホテル、一流レストランで研修を行うなどワインのプロとしての経験を積み重ねてきた。その後独立し、西新橋でフランス料理とワインのレストラン「ボワ・ヴェール」を開き、靑森の食材を使ったレストランとして県出身者に親しまれてきた。小野さんのモットーは「いい材料で作る料理をリーズナブルな値段で食べてもらいたい」。その思いから昨年、青森県居酒屋「跳人」を開店した。そんな小野さんだがら、ワインへのこだわりは人一倍強い。

跳人にはりっぱなワインセラーも用意されている。「居酒屋ですが、高いワインから安価なものまでどのようなニーズにもお応えします」。

故郷靑森のことを聞いてみた。「靑森を出る時、おやじが一張羅の背広と時計を持たせてくれました」と小野さんは遠くを見るような目をした。昭和43年、夜行列車で上野駅に着いた朝のことは忘れられないという。「郷土の食材を使うことが故郷への恩返しになればいい。望郷の念を持った県人たちが集まる、そんな場所にしたいですね」。
靑森の空気、食べ物、人情。そんなものに触れたくなったら、跳人を訪ねてみてほしい。

このページをプリントアウトして来店した人には生ビール中ジョッキ一杯、またはりんごジュース一杯をサービスします。


【店名・氏名】居酒屋 跳人(はねと)代表  小野幸春
【出身地】浪岡(現青森市)町出身
【住所】東京都千代田区鍛冶町2の2の9 第2登栄ビル地下一階
【交 通】JR神田駅 東口徒歩2分
【連絡先】TEL・FAX 03-5294-7455
HP】http://homepage2.nifty.com/izakayahaneto/
【営業時間】 昼 月~金  午前11時半~午後1時半

       夜 月~土  午後5時~零時
【定休日】  日曜・祝日
【個室】    なし

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