マンハッタンからの電話
昼間、家の電話に、「さちこですけど~」という不安げな声で、電話がかかってきました。
キープラネットの電話を転送していたので、「はい、キープラネットです」と出たせいかもしれない。
「さちこって誰だ?」と思って、「さちこさん、、、、さちこさん?」と言いながら、もしかしてと思ってフルネームで確認してみると、そうだというじゃないですか。
多分、10年ぶり以上かもしれない。彼女は、子どもが小さいときに、「安全安心な食」という共通のテーマで情報交換をしていたお母さん仲間の1人で、当時彼女は離婚をしたばかりで、自宅でピアノを教えながら頑張っていました。パソコンとかインターネットはなかった時代なので、仲間と月に1回会って、みんなで交換ノートを回したりしていたのでした。
私は専業主婦をしていて、結婚前からマクロビオティック教室に通っていたので、子どもが生まれてから3年くらい、玄米中心の生活をしていました。お肉や牛乳、お魚を食べなくてはならない場面でも、においが駄目で食べられない体質になった時、さすがに、これでいいのか? 飽食の日本だからこんなことを言っていられるのではないか等々、いろんな疑問をもち、陰陽の食養マクロビオティックは辞めました。でも、ときどき懐かしくて、食べたくなって玄米を炊きます。焼きたての天然酵母の食パンは最高でしたよ。(^_^)
あの頃は「すべての基本は『食』にあり」と思い、今は「すべての基本は『職』にあり」という人生になり、人は、どんどん変化していきますね。子育てはとっても楽しかったし、小学校に入るまで、専業主婦のままで子育てをしたいと思っていました。でも、夫の収入が下がり、そうもいきませんでしたけど。
さちこに「どうしたのぉ?」ときいたら、
「なんだか、突然あなたのことを思い出してね、あなたに電話をしろっていう声が聞こえるのよ。」って言うのです。「何なんだろうねぇ、これって。」と本人。何だろうねぇ・・・。
マンハッタン、夜11:30。東京は昼の12:30。
43歳で生んだ6歳の息子と夫が寝た後の静かな夜にかけてくれた、懐かしい人からの電話でした。
でも、ごめんね。国際政治の話についていけなくて。
日本にいたときには、あんなに頑張って、相当話せるようになっていた英語を、現地でアジア人ゆえの差別にあう中で、話したい、学びたいという意欲をなくしてしまって、今は、英語はわかりませんと言った方が楽だからと、あまり英語は話さないと言う彼女。
インターネットもやらず、メールも日本にいる娘とのやりとりだけのためにやっと覚えたという専業主婦の彼女が話す国際社会のこと、政治的な視点。
日本を離れたからこそ見えることがたくさんあって、本を書いて伝えたいけれど、こんな無名な私が書いても、誰も読んでくれないしねぇ。。。。と。
一方、インターネットもメールも困ることなく使いこなして、バリバリに仕事しているし、50歳をすぎて、まだまだやりたいこと、発展させたいことを追いかけている私。
国際政治も世界経済もテロの危機意識ももたず、松岡大臣の自殺の真相を聞かれても、日本の政治の裏どころか、表も会話についていけない。
どう思いますか?
私は、どう考えていいのかよくわかりません。
これって問題なの? それとも幸せなの? どっち?
さっちゃんは今幸せ?
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