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2011年10月 5日 (水)

なぜ「とりあえず食べてみて」というのだろう?

いつもいつも思う。何度も何度も思う。

なぜ、サンプルを送ってくる生産者&関係者の人たちは

「とりあえず食べてみてほしい」と言うのだろうか?

値段の提示もなく、物だけ送ってくるのは、おいしかったら必ず仕入れてもらえると思うからだろうか?おいしかったら、みんな買ってくれると思うのだろうか?

そんなことはないんだよ。
いくらおいしくても、お料理の出し方や、その店のターゲットや客単価、立地等々の店の特徴に合わなかったら仕入れられないのよね。

もちろん、新しく作ったので感想をもらえるだけでいいから試食してみてほしいということはあるけれど、そうじゃない場合の話。

多くの人たちは言います。
「買ってもらわなくてもいいから、まずは食べてみてほしい。送るから」と。

その真意はどこにあるのだろう?

食べた結果、「おいしかったです、ごちそうさま! ありがとう!でも、うちでは、この食材は仕入れられないのです。」って、食べた後でいうのは、とっても嫌な気持ちなのですよ。

だから、仕入れが可能かどうかを、あらかじめ送る前に聞いてみた方がよくないですか?
おいしくても仕入れないとはっきり言われたときは、その理由を聞いてみるのが次につながることだと思うけれど、ただ食べてみてくださいだけでは、次につながらないと想うのだけれど、どうでしょう?

幅をもたせた仕入れの見積もりを入れるとか(送料がどのくらいかかるのかも)、店が損をしないような売り方・食べ方の提案をするとか、買ってほしいだけでなくて、お互いに次につながるようにフェアな関係で向かってきてほしいと思うのですね。

なみへいは、どうすればわざわざ送ってくれる高額なサンプルを仕入れことができるのだろうかと、ずっと気にしてきたけれどいい案を思いつかなかった。

やっと今年になって、コースメニューに前菜5点盛りを入れたので、原価の高いものでも、期間限定にするとか、前菜にほんの1口つけるとか、1品料理としてしっかり出すとか、量で調整できるように考えたので、3200円のコースではありえない高額な食材でも買える可能性が出てきたけれど。

どこもかしこも、「今週のお勧め」として、それなりの価格をつけて売れるわけではないから、店のことをもう少し調べてからにしないと、サンプルを送るのも無駄になってしまうよ。

ただでもらって、おいしかった! それでおしまい! 

というわけにはいかないのです。私はね。。

サンプルを送ってくださる皆さん、そんなことも考えてみてくれませんか?

※とりあえず送ってくださいと、こちらから頼んだ場合は別ですよ。念のため。

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